イソフラボンが生み出す美白効果とは

1.イソフラボンと美白の関係とは？

美肌といってまず思い浮かぶのは「美白」ではないでしょうか？シミやくすみのない白く美しい肌は、女性なら誰もが願うものです。
でも、普段からケアしていても、様々な原因でその白さは失われていきます。
あれこれ試しても効果がない場合は、根本的な対策ができていないのかも知れません。

イソフラボンには、美肌の代名詞「美白」を生み出す秘密があります。
それは女性を体内から美しく変えてくれる働きなのですが、まずはシミやくしみの原因からみていきましょう。

1-1.シミやくすみができる仕組み

美肌の大敵となるシミやくすみは、メラニン色素の働きによって作られています。
表皮の奥に存在する、メラノサイトと呼ばれる細胞がメラニン色素を作り、表皮に送り出しています。
メラノサイトは紫外線の刺激を受けると活性化するため、太陽の強い刺激を浴びるとメラニン色素を大量に作り出し、肌が黒くなってしまうのです。

1-2.ホルモンバランスの乱れが美白を阻害する

女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類があります。
男性も分泌されていますが、女性は特に分泌量が多く、生理や妊娠など女性の機能と深く関わり、心身のバランス維持でも重要な役割を担っています。
そのため、どちらかの分泌量が変化すると、肌にも様々な影響があらわれます。

1-2-1.エストロゲン

生理後から排卵期かけて分泌量が上昇するホルモンです。
女性らしい体型を作る役割があり、女性のボディラインが丸みを帯びているのは、エストロゲンが多く分泌されているおかげです。
基礎体温を下げる働きがありますが、エストロゲンが分泌されている時期は体調が整い、心身ともに安定しています。

1-2-2.プロゲステロン

妊娠に関わる重要な働きを持つホルモンです。
排卵後に分泌量が上昇します。
基礎体温を上昇させる働きがあるため、プロゲステロンが分泌される排卵後から次の生理の時期は、比較的体温が高い状態が続きます。
また、ストレスを感じやすい時期になり、肌への影響があらわれやすくなります。

2.イソフラボンの美白効果

美白の大敵となるメラニン色素は、表皮を紫外線から守る働きも持っています。
表皮の奥にはDNAが存在していて、紫外線のダメージを受け続けるとガン化するリスクが高まってしまいます。
そのためメラニン色素には身体を守る重要な役割があるのですが、ホルモンバランスが崩れてしまうとシミやくすみの原因になってしまうのです。

イソフラボンは、メラニン色素の身体を守る働きを維持しながら、美白効果を与えてくれます。
その具体的な効果をみていきましょう。

2-1.ホルモンバランスを整える

女性ホルモンのバランスが乱れると、シミの原因となるメラニン色素を増やしてしまいます。
イソフラボンは「エストロゲン」と似た働きを持ち、ホルモンバランスを整えて美白効果をサポートします。

美白を保つには、エストロゲンとプロゲステロン、この2つの女性ホルモンがバランスよく分泌されている必要があります。
ところがストレスなどの影響を受けると、このバランスが崩れてしまいます。
すると分泌量が増えてくるのが、プロゲステロンです。
プロゲステロンは、シミの原因となるメラノサイトを活性化させる働きがあります。
過剰に分泌されたままだと、メラニン色素が必要以上に分泌されてしまい、色素沈着を起こしやすくなってしまいます。

この色素沈着を防いで美白効果を発揮するのが、イソフラボンの「エストロゲン様作用」です。
イソフラボンは女性ホルモンそのものの量を増やすわけではありませんが、エストロゲンと同じように作用します。
この働きによって、過剰に分泌したプロゲステロンとのバランスを保ち、メラノサイトの活性化を抑えてくれます。

更年期や生理期は、シミやくすみが目立ちやすい時期です。
これはこの時期にエストロゲンの分泌量が減少し、プロゲステロンの量が上回っているのが原因です。
そのため、イソフラボンは更年期や生理期の肌トラブルの原因も解消し、美白効果を発揮してくれます。

2-2.抗酸化作用で美白促進

紫外線のダメージを受けると、肌の老化が進行します。
するとターンオーバーの周期が乱れ、古い角質が肌の表面に残ってしまい、肌がくすむ原因になってしまいます。
イソフラボンは紫外線によるダメージに対抗する「抗酸化作用」も持ち、美白効果を生み出します。

肌は常に紫外線のダメージを受けていて、蓄積されていくと肌の細胞は徐々に酸化していきます。
酸化とはいわゆる錆びのことで、鉄などが錆びるように肌細胞も酸化していきます。
酸化の原因となるのは、体内に発生した活性酸素です。
活性酸素は、本来は体内に侵入したウイルスを除去する大切な役割を持っています。
そのため健康維持には必要な存在なのですが、紫外線のダメージが多くなると過剰に増え過ぎてしまい、肌細胞にまでダメージを与えてしまうのです。
その結果、肌の老化を進行させ、シミやくすみの原因になってしまいます。

そこで、増え過ぎてしまった活性酸素の除去に、イソフラボンの抗酸化作用が効果を発揮します。
イソフラボンが活性酸素を取り除くことで、ターンオーバーを正常に戻し、白く美しい肌を取り戻してくれます。
ポリフェノールの一種であるイソフラボンには、高い抗酸化作用が認められた成分です。
そのため、ホルモンバランスの乱れやすい更年期の時期でも、高い美白効果が期待できます。

3.イソフラボンで美白効果を実感しましょう

イソフラボンは、大豆から抽出された天然の美白成分です。
ホルモンバランスを整える作用や優れた抗酸化力はもちろん、納豆や豆腐といった、身近な食品から手軽に補えるのも魅力のひとつといえます。

ただ、イソフラボンを含む大豆製品は、毎日摂取するのは難しい場合もあるでしょう。
無理なく取り入れるには、イソフラボンサプリメントがおすすめです。
サプリメントなら、普段の食事では補いきれないイソフラボンを手軽に取り入れることができます。
イソフラボンは1〜2日ほどで体内から排出されてしまうため、サプリメントで継続的に取り入れ、いつまでも白い肌を維持していきましょう。

イソフラボンの大百科