健康成分として注目され、サプリメントや化粧品などで広く使用されているイソフラボンですが、気になるのがその安全性です。
イソフラボンは主に大豆などのマメ科に多く含まれている成分で、植物由来成分ということで安全といえるでしょう。
しかし、他の成分と同じく、過剰摂取による弊害があるのはイソフラボンも例外ではなく、過剰摂取によりイソフラボンの健康効果といわれていた更年期障害の症状改善や子宮内膜増殖症、月経周期の乱れの改善などを逆に悪化させる働きもあると指摘されています。
イソフラボンは、エストロゲンという女性ホルモンと同じ働きをします。
この働きがイソフラボンの健康・美容効果をもたらせる秘密です。
ですが、エストロゲンと同じ働きをするという性質上、過剰摂取すれば女性ホルモンが過剰な状態となり、様々な弊害がもたらされるのです。
日本人の平均的な食事で摂取しているといわれるイソフラボンの量は一日当り27mg~30mgといわれており、これにより日本人女性の乳がん発生率は低いといわれています。
しかし、サプリメントが普及したことでイソフラボンの摂取量が増加し、過剰摂取によって乳がん発生率が高まる可能性があるなどの危険性が唱えられるようになりました。
症状の悪化や発ガン率の増加など、どれも聞くだけでも怖いものですが、それはあくまでも一日150mg以上と言う非常に多いイソフラボン摂取量を長期間続けた場合の実験結果であり、普段の生活で摂る食事でこれほどの量のイソフラボンを摂取する事はありません。
先に述べたとおり、どの様な成分でも過剰摂取による弊害は存在しています。
塩分はもちろん、水ですらも過剰摂取による弊害はたくさん確認されており、決してイソフラボンに限ったことではないのです。
過剰な量を摂取しないようにしていればイソフラボンは特別危険なものではなく、適切な量を摂取する事で健康や美容の効果が期待できる安全な成分といえるでしょう。