イソフラボンの大百科

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イソフラボンで記憶力向上

1.イソフラボンは記憶力を向上させる

「2階に上ったけど何をしようとしたのか思い出せない」「人の名前が出てこない」など、記憶力の低下に悩んでいる方もいるのではないでしょうか?年齢を重ねていくと物忘れが増えてきて、記憶力が低下しているのでは?と不安になることは誰にでもあるものです。

記憶力の低下には原因があります。
その原因の改善にイソフラボンが有効に作用してくれるのですが、それはどんな働きなのか、ご紹介していきます。


1-1.記憶力はなぜ落ちる

私たちの脳は、食事などから得た栄養と酸素をエネルギーとして活動しています。
この栄養や酸素は血液によって脳まで運ばれているのですが、加齢やストレス、生活習慣の乱れなどの影響で血管の血液の通り道が狭くなってしまいます。
すると酸素を運ぶ血液が脳までしっかり届かなくなることで、脳の神経細胞が鈍り、記憶力の低下を招いてしまうのです。


1-2.女性ホルモンの減少も記憶力低下の原因

女性は生理前後になると、女性ホルモンのひとつ「エストロゲン」の分泌量が変化します。
女性ホルモンにはエストロゲンの他にプロゲステロンがあり、2種類の分泌量を一定に保つことでホルモンバランスを維持しています。
生理の時期は気分の落ち込みや不安感などを感じやすくなりますが、この精神的不安定を招く原因に女性ホルモンが関わっているのです。

女性ホルモンには心身の機能を正常に保つ働きがあり、バランスが崩れてしまうと心と身体に悪影響を与えてしまいます。
特にエストロゲンが減少しやすい生理中はうつ症状を発症しやすくなるのですが、このうつ状態が記憶力の低下を招きます。

2.イソフラボンが記憶力を向上させる理由とは

記憶力の低下は、脳への血流不足が大きな原因です。
他に、女性ホルモンの減少も記憶力の低下を招いてしまいます。
大豆に含まれるイソフラボンは、植物エストロゲンと呼ばれ、女性ホルモンと同じような働きを持ち、記憶力の改善、向上を促進させてくれます。
具体的にどのように作用するのか、みていきましょう。


2-1.イソフラボンの記憶力向上効果

エストロゲンには血流を促す働きがあるのですが、様々な原因で不足してしまいます。
イソフラボンはこの不足していくエストロゲンの働きを補い、記憶力向上を促します。

人の記憶力は、脳にしっかり血液と酸素が行き渡ることで記憶を司る器官が機能します。
そのため、血流を改善させると記憶力の向上に繋がっていきます。
ところが、エストロゲンは加齢やストレス、生活習慣のほか、女性特有の生理現象でも不足してしまうのです。
イソフラボンは、この不足していくエストロゲンと似たような働き「エストロゲン様作用」を持ち、血流を改善させることができます。

また、自律神経が乱れると血管を収縮させ、血流を悪化させる原因になります。
エストロゲンには自律神経を整える働きもあり、イソフラボンがこの作用を補うことで血流改善を促して、記憶力を向上させます。

他に、エストロゲンそのものも記憶力を向上させる働きを持っています。
更年期の時期は心身に様々な症状があらわれ、うつの症状を発症する場合もあります。
これは40代半ば頃から徐々に減少していくエストロゲン不足の影響です。
生理時にもうつの症状があらわれることがありますが、同じくエストロゲンの減少によるものです。

独立行政法人理化学研究所で、マウスにエストロゲンを投与する実験が行われました。
その結果、エストロゲンには血管拡張作用があり、脳の血流を改善させることで記憶力を向上させることが明らかになりました。

この実験結果から、更年期のうつ症状による記憶力の低下に、エストロゲンの増加が有効だといえます。
また、同じようにエストロゲンが減少する生理中にも、エストロゲンを増やすことで記憶力の向上が期待できます。
つまり、更年期や生理の前にイソフラボンを摂取していれば、うつ症状を予防して、記憶力も向上させることができるといえるのです。

さらに、イソフラボン自体も記憶力向上効果を発揮します。
加齢のほか、食習慣や睡眠不足、ストレスなどの影響が長引くと、体内に活性酸素が発生します。
活性酸素は細胞を酸化させ、身体を老化させてしまう原因になる物質です。
血管の細胞が酸化すると、血流が悪化して脳に充分な量の血液が行き届かなくなり、記憶力の低下を招いてしまいます。
イソフラボンには活性酸素を取り除く「抗酸化作用」があり、血流の改善を促してくれます。

このように、イソフラボンは「エストロゲン様作用」と「抗酸化作用」のふたつの働きで、記憶力の向上に働きかけてくれるのです。


2-2.イソフラボンの記憶力向上に関する研究結果

イソフラボンが記憶力の向上にどれだけ効果があるかについて、世界各国で実験が行われています。

ブラジルで閉経後の女性を対象に行われた実験では、記憶に関する8つの検査項目のうち、3つの項目で改善がみられたという報告がされています。
また、アメリカでも更年期の女性を対象にイソフラボンの効果を検証したところ、言語記憶を改善する傾向がみられたと報告されています。

一方では、実験をしても認知機能や記憶の改善といった効果はみられないとする、否定的な報告もされています。

イソフラボンの効果については、まだまだ全てが解明されているわけではありません。
ですが、現在も様々な機関で研究が行われ、この瞬間にも新たな効能が発見されている可能性もあります。
世界的に研究が行われるようになったのは1990年代と、研究に関してはまだまだ日の浅い成分です。
今後も研究を続けていく中で、イソフラボンの新たな作用が解明されていくでしょう。

3.サポートとしてイソフラボンサプリメントがおすすめ

イソフラボンは大豆製品に含まれているため、毎日の食事から摂取しやすい成分です。
ですが、毎日、毎食となると調理のバリエーションにも工夫が必要かも知れません。

イソフラボンサプリメントなら、普段の食事では補えない分を手軽に補給することができます。
また、吸収率も高いので、効率よく摂取できます。

なかなか思い出せないもどかしさはストレスにも繋がってしまいます。
イソフラボンサプリメントを上手に取り入れて、毎日すっきり思い出せるように、記憶力を向上させていきましょう。

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