気温は低くないのに手足、お腹、腰が冷える、やたらと寒気がするなど、冷えの症状を体質だからと諦めている方もいるのではないでしょうか?実は冷えには「冷え性」と「冷え症」の違いがあります。
どちらも症状は同じですが、一方は放っておくと別な症状に繋がってしまう場合もあります。
イソフラボンは冷え症を改善して、症状の悪化を防ぐ効果があるのですが、その効果をご紹介する前に、まずは「冷え性」と「冷え症」の違いをみていきましょう。
「冷え性」とは、手や足、腰、お腹など、特定の部位に冷えを感じる症状のことで、食生活や生活習慣、運動不足、睡眠不足などの積み重ねによって起きる冷えです。
主に体質によるものと捉えられ、原因は血行不良とされています。
一方の「冷え症」も、同じように特定の部位に極度の冷えを感じる症状ですが、「冷え性」のように体質によるものとは違い、誰にでも起き得る可能性があります。
どちらの場合も、手足の震えやゾクゾクとした寒気を感じるなど、あらわれる症状にはあまり違いはありません。
また、病院で検査をおこなっても明らかな異常がみられないという点が共通しています。
「冷え性」は血行不良によって引き起こされ、その原因となるものは筋肉量の低下、下着などの締め付けによるものなど様々です。
これらは原因が特定できるため、対処すればすぐに症状は改善されていきます。
ところが、他にも自律神経の乱れが原因で冷えの症状が出ている場合があり、検査をしても原因がわからないことも少なくありません。
このように原因が特定できず、自律神経の乱れで引き起こされる症状を不定愁訴と呼び、「冷え症」がこれに当たります。
血行不良も長引くと自律神経に影響を与える場合があり、不定愁訴の症状のひとつとして考えられています。
つまり「冷え性」を悪化させた結果、より症状の重い「冷え症」を起こしてしまうと考えられるため、どちらも自律神経の乱れによって引き起こされているといえるのです。
冷え症は自律神経の乱れが大きな原因となって引き起こされますが、その原因にはホルモンバランスの乱れが関わっています。
イソフラボンは女性ホルモンのバランスを整える働きで知られ、冷え症の改善を効果的に促してくれます。
具体的にどう作用してくれるのか、みていきましょう。
イソフラボンは女性ホルモンのひとつ「エストロゲン」と同じような働きを持っています。
エストロゲンは様々な影響で不足していき、冷え症の原因となってしまいます。
イソフラボンが持つ「エストロゲン用作用」が女性ホルモンのバランスを整え、冷え症の改善に働きかけます。
人間の体温はもともと大きく変化するものではなく、汗や血液の量を調節する機能によって、一定に保とうとする働きがあります。
たとえば、寒さを感じたときは血管を縮めて血流量を抑え、皮膚から熱を逃しにくくすることで体温の低下を防ぎます。
反対に暑さを感じたときは、血管を緩めて血流量を増やし、皮膚の温度を上げることで熱を逃したり、汗をかいたりして体温の上昇を防いでいるのです。
これらの働きは自律神経によってコントロールされていて、脳の視床下部から指令を受けて体温調整が行われています。
ところが、視床下部には女性ホルモンの分泌をコントロールする役割もあり、どちらかの働きに狂いが出ることで体温調節がうまくいかなくなってしまうのです。
通常、自律神経は視床下部からの指令を受けて体温を一定に保っています。
ですが、ストレスや生活習慣、睡眠不足などの影響を受けて女性ホルモン「エストロゲン」の分泌量が減少すると、視床下部が誤作動を起こしてしまいます。
すると本来異常のないはずの自律神経に影響を与え、冷え症の状態を作り出してしまうのです。
放っておくと、頭痛やめまい、肩こり、イライラなど、新たな症状を引き起こす可能性もあります。
また、自律神経と女性ホルモンはお互いに影響しあう関係にあります。
そのため、自律神経に影響が出た場合でもエストロゲンの分泌量が減少し、女性ホルモンのバランスが乱れてしまいます。
つまり、自律神経を乱れさせるエストロゲンの量が増えれば、冷え症が改善されていくのです。
エストロゲンは女性らしい丸みを帯びた体型や柔らかさを維持したり、生理や妊娠などの女性特有の機能に関わっています。
そのため女性はエストロゲンの分泌量が多く、減少すると自律神経への影響も大きくなってしまうのです。
イソフラボンは、エストロゲンを直接増やすものではありません。
また、作用もエストロゲンに比べると1000~10000分の1と非常に穏やかです。
その分、緩やかに女性ホルモンの働きを補ってくれるので、身体に負担を与えることなく自然にホルモンバランスを正常に戻すことができます。
穏やかにホルモンバランスが整えられることで、自律神経の乱れも抑えられ、効率よく冷え症が改善されていくのです。
また、エストロゲンは生理期や更年期になると急激に減少していきます。
この時期は自律神経が乱れやすく、冷えの症状も出やすくなります。
普段からイソフラボンを摂取しておけば、冷え症の予防にも効果的です。
イソフラボンは間接的に自律神経に作用することで、冷え症を改善させます。
その仕組みはホルモンバランスを変化させ、律神経を整えるというものです。
そのため、摂り過ぎには注意しなければいけません。
イソフラボンは豆腐や納豆などの大豆製品に含まれていますが、1日の摂取上限量は70~75㎎までと定められています。
この量は豆腐なら半丁、納豆なら2パックほどで賄えます。
ただ、この量を毎日食べるとなると意外と難しいかも知れません。
イソフラボンサプリメントなら毎日手軽に摂取でき、体内にも吸収されやすい形に加工されています。
摂取量は30㎎までと定められていますが、1日の上限量の範囲内であれば安全に摂ることができます。
冷え症は身体の中から改善できる症状です。
毎日の食事とイソフラボンサプリメントを上手に組み合わせて、冷え症を改善していきましょう。