イソフラボンは美容や健康に注目が集まり、その認知度も高まってきました。
そのため、普段から意識的に取り入れている方も多いでしょう。
大豆製品に含まれているので手軽に摂取できるのも魅力で、毎日取り入れると嬉しい効果を継続的に実感することができます。
そこで今回は、イソフラボンを毎日摂取するとどんな効果を得られるのか、毎日摂っても問題発酵食品ないのかをご紹介していきます。
イソフラボンは水溶性のため、体内から排出されやすい性質を持っています。
そのため、食事から摂取しても長期間は留めておくことができず、1~2日程度で失われてしまいます。
また、同じ大豆製品でも味噌やしょうゆといった発酵食品は吸収率が高めですが、豆腐や蒸し大豆などの加工食品は吸収率が低く、吸収されるまでに時間がかかってしまいます。
イソフラボンは体内で合成できる成分ではないので、その効果を得るには体内に充分な量を蓄積しておく必要があります。
最大限に効果を実感するためにも、毎日の継続した摂取が重要です。
イソフラボンは、女性ホルモンのひとつ「エストロゲン」と似たような働きを持っています。
女性ホルモンは「プロゲステロン」と呼ばれるもうひとつのホルモンとバランスを保ち、身体の生理機能を維持しています。
ところが、加齢やストレス、生活習慣の影響を受けると「エストロゲン」の分泌量が減少してしまい、心身に様々な影響があらわれてきます。
生理不順を起こしたり更年期に不調がみられたりするのは、このエストロゲンが減少して症状を引き起こしているためです。
イソフラボンは、不足していくエストロゲンの働きを代わりに補ってくれるので、女性ホルモンのバランスを正常に整え、心身の不調を未然に防いでくれます。
また、女性ホルモンのバランスが乱れると、肌や髪からハリやツヤが失われてしまいます。
エストロゲンは心身のバランスを整えるだけではなく、見た目の美しさを保つためにも大切な役割を果たしているのです。
ところが、女性は様々な影響で女性ホルモンのバランスが乱れていきます。
毎日イソフラボンを摂取していれば、不足しやすいエストロゲンの働きが補われ、女性ホルモンのバランスを安定させることができるので、美と健康を維持することができます。
エストロゲンには、脂肪を燃焼させる働きもあります。
そのため、正常に分泌されていれば女性ホルモンのバランスが整い、蓄積した内臓脂肪を効率よく燃やしてくれます。
ところが、更年期によるエストロゲンの減少や、食べ過ぎ、運動不足などが続くと、エストロゲンの分泌量が減り、女性ホルモンのバランスが乱れることで、脂肪を溜め込みやすくなってしまうのです。
また、エストロゲンには満腹中枢を刺激して空腹を抑える働きもあるので、ダイエット時の天敵、食べ過ぎを予防する効果も期待できます。
イソフラボンを毎日取り入れていけば、脂肪減少への働きが持続するので、無理のないダイエットが可能になります。
イソフラボンを毎日取り入れていけば、生活習慣病の予防にも効果的です。
生活習慣病の代表格でもある高血圧は、女性ホルモンのバランスの乱れがひとつの原因として発症します。
また、エストロゲンにはコレステロール値を整える作用があり、悪玉を減らして善玉だけを増やすので、脂質異常症を防ぐことができます。
どちらも女性ホルモンの乱れが影響して引き起こされるリスクが高まってしまうため、イソフラボンの働きが毎日のホルモンバランスの調整に大きな役割を果たすのです。
他にも、糖尿病になると血管内に
活性酸素が増加して、血管壁を傷つけてしまいます。
放置していると動脈硬化が進行してしまいますが、イソフラボンには高い抗酸化作用があるので、効率よく活性酸素を取り除いてくれます。
紫外線やストレスの影響でも活性酸素は増加してしまいます。
するとシミなどの原因になってしまうため、イソフラボンを毎日取り入れていけば活性酸素を取り除き、肌の調子も整えられていきます。
イソフラボンの1日の摂取上限量は、食品安全委員会によって「70~75㎎」までと定められています。
この数値は通常の食品から摂取する他に、特定保健用食品(トクホ)を含めたサプリメントなども合わせて摂取する場合の数値です。
食事から摂取する場合は、「40~45㎎」が望ましいとされています。
豆腐なら半丁、納豆なら2パックで目安に届く数値です。
サプリメントから補う場合の上限値は「30㎎」までと定められています。
大豆製品は、日本人が古くから伝統食として取り入れてきた経験から、上限値を越えて摂取したからといって直ちに健康に影響を与えることはありません。
ですが、サプリメントから摂取する場合は注意が必要です。
イソフラボンサプリメントは吸収率が高いため、上限値を越えて長期間に渡って摂取した場合は、ホルモンバランスを崩すなどの影響を与える可能性があります。
ですので、食品と併用する場合は上限値に気をつけなければいけません。
とはいえ、食事だけでイソフラボンを摂取するのは、なかなか難しいものです。
実際に、日本人のイソフラボン摂取量は1日平均18㎎程度とされています。
そのため、通常の食事で大豆製品を積極的に取り入れ、イソフラボンサプリメントは上限値を守って補うと安全に継続することができます。
日常的にイソフラボンを上手に取り入れ、美と健康を維持していきましょう。