イソフラボンにはその健康・美容への高い効果が認められている反面、過剰摂取による副作用の危険性が叫ばれています。
イソフラボンは安全な物なのでしょうか?
イソフラボンの安全性についてみてみましょう。
・イソフラボンが孕む危険性とは
イソフラボンによる副作用に警鐘が鳴らされている根本の理由はイソフラボンの特徴にあります。イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと同じ働きをするという特徴があります。
もっとも、この特長によって身体によい効果をもたらせてくれているのですが、その効果はイソフラボンが身体の機能に働きかけて現れているものであり、イソフラボン自体がこれらの効果をもっているわけではないのです。
つまり、イソフラボンがホルモンバランスに影響を与えるという特徴が、危険性にそのまま繋がっているといえます。
2006年に食品安全委員会が大豆イソフラボンの安全評価に関係する発表をしています。
大豆加工品などに多く含まれているイソフラボンは長期間にわたっての継続的な摂取は子供や妊婦への影響が考えられ、推奨しないという内容です。
大豆イソフラボンは日本人に馴染み深い食品に多く含まれています。
では妊婦や子供には日本食を避けさせたほうが良いのかというと、そうではありません。
こういった発表がされた背景には、食事から日常的に摂取していたイソフラボンの量に加えて、サプリメントなどで摂取する量の増加や、健康ブームに伴う大豆加工品の摂取増加というものがあります。
美容や健康など、ホルモンバランスに起因するものに確かな効果がある反面、過剰摂取による乳がんや子宮がんなどの発症リスクの増加など見過ごせない問題が多く指摘されているのも事実です。
しかし、勘違いしないでほしいのが、大豆イソフラボンは決して悪いものではなく、「他の成分と同様に、適切な量を摂取」することで、とても有益な効果があるのです。
摂取量を守る事を前提とすることで、大豆イソフラボンは安全といえるのです。