一言に大豆イソフラボンといっても、幾つかの種類があります。
イソフラボンにはどのような種類があり、それぞれどんな違いがあるのでしょうか。
まず、大豆イソフラボンには大きく分けて二種類があります。
「グリコシド型イソフラボン」と「アグリコン型イソフラボン」です。
まず、グリコシド型イソフラボンとは、イソフラボンに糖が結びついているものです。
この糖が胃液などの消化酵素からイソフラボンを守るバリアのような働きをすることで、イソフラボンが消化され難く、身体に吸収され難いという特徴があります。
ただ、まったく吸収されないというわけではなく、腸内細菌が糖を分解することで吸収されやすい状態になるため、摂取から時間はかかりますが吸収はされます。
日本人に馴染みが深い豆腐やお味噌などの大豆加工品に含まれている大豆イソフラボンがこのグリコシド型なのです。
一方、アグリコン型イソフラボンとは、グリコシド型イソフラボンから糖が取り除かれた状態の物を指します。
前述のグリコシド型は腸内細菌によって糖を取り除かれ、アグリコン型に変化してから吸収されるということです。
アグリコン型の特徴は、バリアとなる糖が存在しないので消化酵素で消化されやすく、身体に吸収されやすいという特徴があります。
つまりグリコシド型とアグリコン型の違いはイソフラボンが糖と結びついている常態かどうかの差でもあるのです。
アグリコン型イソフラボンにはさらに3種類にわかれており、「ダイゼイン」「グリシテイン」「ゲニステイン」があります。
これらにはいずれもイソフラボンがもつ効果を現す働きがありますが、その効果に差があり、最も強い効果を持つといわれているのがゲニステインです。
強い効果のため、過剰摂取になりやすいと言う点ではリスクが高いといえます。
このようにイソフラボンには幾つかの種類があり、サプリメントなどに配合されている大豆イソフラボンの量が同じであっても、その種類によって効果に違いが出るといえます。
摂取量に注意が必要なことも、イソフラボンの特徴の一つですのです。