イソフラボンの大百科

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イソフラボンで関節痛の予防・改善

1.イソフラボンは関節痛を予防・改善する

朝食の準備中、両手がこわばる方もいるのではないでしょうか?その症状は関節痛が原因かも知れません。

関節の痛みは年齢が上がるごとに症状を訴える方が増え、特に50代以降に多くみられる症状です。
特に手に関節痛が出た場合は、家事や仕事、日常生活での動作にまで影響を与えてしまいます。
思い通りに動かない身体は、想像以上にストレスになってしまいます。
実は関節痛は、更年期にあらわれやすい症状のひとつです。

イソフラボンは更年期の症状を抑える働きで知られ、関節痛の痛みの予防・改善にも有効に作用してくれます。
そこで今回は、イソフラボンと関節痛の関係について、詳しくご紹介していきます。


1-1.関節痛の原因

関節は骨と骨が直接ぶつかり合わないように、接する部分が軟骨で守られています。
軟骨はコラーゲンや水分を主な原料としていて、弾力があり、関節の滑らかな動きや衝撃を吸収する役割を持っています。

関節痛というとリウマチを疑う方も多いと思いますが、実際はリウマチの確立は10分の1といわれています。
病院でもまずリウマチかどうかの検査を行い、違う場合は原因不明と診断されることも多いようです。

リウマチや膠原病などの原因が見つからない場合は、女性ホルモンのひとつ、エストロゲンの減少が原因の場合があります。
また、エストロゲンはコラーゲンの生成にも関わっています。
そのため、加齢やストレス、生活習慣などの影響でエストロゲンの分泌量が減少することでコラーゲンの生成量も減り、関節痛を起こしている可能性も考えられるのです。


1-2.関節痛の症状

関節痛は手首や足首の他、手の指、ひじ、腰、ひざに主に発症します。
その中でも、体重がかかるひざに痛みを訴える方が多くみられます。

主に「こわばり」や「腫れ」の症状があらわれ、

  • ・痛みで正座ができない
  • ・階段の上り下りがつらい
  • ・ひじに痛みが出て重い荷物が持てない
  • ・皮膚を蟻が這うような感覚が出る

など、日常生活に支障をきたしてしまう場合もあります。

関節痛は更年期になると発症する方が増えてきます。
自覚症状に気づかず進行する場合もありますが、朝に手がこわばる症状で異変を感じ、関節痛に気づく方もいるようです。
また、関節の鳴りも関節痛の初期症状なので、これらの異変があらわれたら見逃さないようにするのが重要です。

2.イソフラボンが関節痛を予防・改善する効果とは?

関節痛の発症には、更年期に減少する「エストロゲン」が大きく関わっています。
イソフラボンにはこのエストロゲンと似たような働きがあり、関節痛を予防・改善を促してくれるのですが、具体的にどんな効果があるのか、みていきましょう。


2-1.女性ホルモンのバランスを整えて関節痛を予防・改善

関節痛の痛みの原因のひとつに、エストロゲンの減少があります。
エストロゲンは更年期になると急激に減少する女性ホルモンのひとつです。
不足すると軟骨や筋肉が衰え、関節内の水分量の減少、血液循環の悪化などを引き起こすとされています。
関節痛を発症する時期と、更年期の症状があらわれる時期が重なるため、エストロゲンの減少が関節痛に影響を与えていると考えられているのです。
イソフラボンには、この加齢によって減少するエストロゲンの働きを補う「エストロゲン様作用」があり、関節痛の痛みを和らげます。

エストロゲンは、エストロゲン受容体にはまり込んで初めて身体の正常な機能を維持することができます。
エストロゲンの分泌量が減少すると、関節や腱にあるエストロゲン受容体が空の状態になり、機能を保てなくなってしまいます。
その結果、エストロゲンの作用を受けられなくなった関節や腱に痛みが出てくるのです。
イソフラボンはエストロゲンの変わりとなり受容体に作用するので、受容体を勘違いさせることで関節痛の痛みを緩和することができます。

また、エストロゲンはコラーゲンの生成を促します。
コラーゲンは細胞と細胞を繋ぐ働きを持ち、ひざの軟骨成分として弾力を作り出す成分です。
イソフラボンがエストロゲンの作用を補うことで、加齢によって減少するコラーゲンの生成を促します。
その結果として、軟骨本来の弾力や滑らかさを取り戻してひざの痛みが軽減されていきます。


2-2.抗炎症作用で関節痛を改善

さらにイソフラボンには、抗炎症作用も確認されています。
関節痛は、炎症性のサイトカインと呼ばれる物質も原因のひとつとなって引き起こされるといわれています。
この物質は、本来は腫瘍ができた細胞を取り除く働きがあるのですが、増えすぎると正常な細胞まで攻撃し、関節の腫れやリウマチなどの症状を起こしてしまうのです。

イソフラボンには、過剰に生成された炎症性サイトカインの働きを抑える働きがあり、炎症による関節痛の痛みを抑える効果にも期待ができます。
イソフラボンには2つの型があり、特に「アグリコン型」イソフラボンが抗炎症作用を発揮することが明らかになっています。


2-3.イソフラボンサプリメントで関節痛を予防

関節痛の初期段階では自覚症状がありませんが、悪化すると日常生活にも影響をきたしてしまいます。
早めに予兆に気づき、予防していくことが大切です。
イソフラボンは大豆製品に含まれているので、摂取は難しいものではありません。
ですが、日本人のイソフラボン摂取量は意外と不足していて、吸収率の低さも影響しています。

サプリメントなら、体内に吸収されやすいアグリコン型に加工されているので、不足しがちなイソフラボンを効率よく補うことができます。

関節痛はひざに限っていえば、60代以上の男性の20%、女性では40%の方が痛みに悩まされているといわれています。
また、女性は男性に比べて関節の面積が小さいため、関節の一定面積にかかる負担が大きいとされています。
若い世代、特に女性は食事量が少ない傾向にあるため、大豆製品の摂取量も不足しがちになり、関節痛を発症しやすくなってしまいます。
普段の食事のほかにイソフラボンサプリメントを取り入れ、関節に痛みのない健康な日常生活を送っていきましょう。

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