健康や美容に効果があると注目され、様々な商品に使用されているイソフラボンですが、実は日本人には馴染みの深い成分といえるのをご存知ですか?
イソフラボンとは大豆などのマメ科に多く含まれるポリフェノールの一種で、エストロゲンという女性ホルモンと同じ働きを体内でするため、様々な効果が期待されています。
日本人の食事に欠かせないものといえば、お味噌汁ですね。
お味噌汁にはお味噌と豆腐を使いますが、これらは大豆を加工して作られた食品というのは広く知られています。
豆腐は大豆を潰して濾した汁をにがりで固めたもので、大豆の風味とうま味、栄養を効率よく摂取できる優れた食品です。
お味噌は蒸した大豆を発酵、熟成させて作られるもので、日本人の食事では欠かすことのできない調味料です。
ほかにも醤油や納豆も昔から日常的に食されてきており、大豆の健康成分ともいえるイソフラボンは古くから日本人が日常的に摂取してきたのです。
日本食が健康的といわれる一つの理由でもあるといえますね。
近年、話題になることが多い更年期障害や骨粗鬆症ですが、これは女性ホルモンのバランスの乱れが原因とも言われています。
特にエストロゲンの不足が主な理由と指摘されています。
近年になり、これらの症状がしきりに話題にされるようになったのは、日本人の食文化の変化も原因の一つといえるでしょう。
ご存知の通り、現在の日本の食卓には日本食に限らずありとあらゆる種類の食事が並びます。
食の欧米化とも言われますね。
欧米食が増え、日本古来の食事の割合が減り、結果として食事で摂取するイソフラボンによる健康効果の恩恵が減少することになりました。
その結果、ホルモンバランスの乱れが原因とされる諸症状の報告が増えてきたといわれています。
ただ、これらの問題により大豆に含まれるイソフラボンが注目されるようになり、日本人が本来主な食事として摂っていた味噌や豆腐などの大豆加工品が健康食として注目される結果にも繋がっているといえます。