イソフラボンの大百科

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品質管理のしっかりしているイソフラボンを選ぶには?

1.イソフラボンの品質を見極めるには?

皆さんはイソフラボンサプリメントを選ぶとき、どんな点を基準にするでしょうか?健康面・美容面への効果や、価格面を重視する方もいると思います。
もちろんこれらはイソフラボンサプリメントを継続していくうえで大切なことです。
でも、価格につられて万が一品質に不安を抱えたイソフラボンを選んでしまっては、効果以前に健康被害を招く恐れも考えられなくもないのです。

そこで今回は、安全なイソフラボンサプリメントを選ぶにはどんな点に注意をすればよいのか、安全基準についてみていきましょう。


1-1.添加物を使用し過ぎていないかどうか

イソフラボンの成分だけを単体で摂取できればよいのですが、サプリメントとして摂る場合、どうしても添加物が含まれることが少なくありません。

添加物は本来不要なものですが、最低限の品質を保つために、粉を固める材料や、カプセルの原料としてゼラチンやグリセリン、セルロースなどが使用されています。
他にも着色料や甘味料、香料、保存料など、味付けや色、賞味期限を延ばす目的で使用され、イソフラボンの効能そのものとは一切関係のない添加物も含まれる場合もあります。
これらの添加物は、工場の技術的な問題で使用されることが多く、高い技術を持つ工場なら使用せずに作ることも可能です。

また、海外製のイソフラボンサプリメントは、何の添加物を使用しているかわからない場合もあるので特に注意が必要です。
英語が読める方でも、英語表記の成分の目的を正しく理解するのが難しく、日本とは表示ルールも違うので、そもそも添加物を表記していない場合もあります。

添加物は全てが悪いものというわけではありませんが、組み合わせによっては何らかの健康被害を引き起こすことも考えられます。
また、体重制限を気にしている方であれば添加物のカロリーにも気をつけたいものです。
そのため、安全なイソフラボンサプリメントを選ぶには、最低限の添加物しか使用していない、もしくは添加物の安全性が確認できるイソフラボンを選ぶ必要があります。


1-2.遺伝子組換えをしていないイソフラボンを選ぶ

納豆などのパッケージで「遺伝子組換え大豆を使用しておりません」という表示をみたことがある方も多いのではないでしょうか?遺伝子組換えは大豆など、いくつかの食品で流通させてもよいと認められ、大豆から抽出された一部のイソフラボンサプリメントにも使用されています。

遺伝子組換えとは品種改良のひとつで、他の生物から人間が利用できそうな遺伝子を取り出して、別な生物の遺伝子に組み込むことを指しています。
同じ品種や近い品種、たとえば稲と稲や、豚と猪などの交配は古くから行われてきました。
これらの品種は遺伝子的に同じ、または似たような形のため、品種改良によって新しく作られた品種は安全なものが出来上がります。

一方の遺伝子組換えは、全く違う品種の遺伝子同士を掛け合わせます。
たとえば、トマトとカエルのように、全く異なる種の遺伝子同士を掛け合わせて、より良い性質の新しい品種を作り出そうとするものです。
では遺伝子組換えの何がよくないのかといえば、遺伝子はAの生物には必要な役割を持ちますが、組み換えようとするBには本来必要のないものなので、うまく機能することができません。
問題となるのは、それを無理やり機能させようとする物質が働いてしまい、有害な物質を作り出してしまうことです。

遺伝子そのものは安全なものであっても、遺伝子組換えがまだまだ不安定な技術なため、予想もしていない危険を含んだ食品が作られる可能性があります。
もしイソフラボンサプリメントに遺伝子組換え大豆が使用されついたら、何らかの悪影響も考えられるのです。

日本に流通している大豆は、9割以上を輸入に頼っています。
その約7割はアメリカですが、アメリカで栽培されている大豆の約8割は遺伝子組換えを行っています。
厚生労働省では、遺伝子組換え食品に関して診査や基準を設け、総合的に安全と判断されたもののみ流通を認めています。
ですが、遺伝子組換え技術そのものがまだ未解明な部分も多いため、現段階で本当に安全なイソフラボンを摂取するには、「遺伝子組換え大豆」を使用していないイソフラボンサプリメントを選んだほうがよいでしょう。


1-3.GMP認定の工場で製造されているか

品質管理のしっかりしているイソフラボンを選ぶ基準のひとつに、GMP規格があります。
GMPとは、工場の構造から設備、原材料の受け入れや製造、出荷までの全過程において、製品が安全で、一定の品質を保てるようにする規制とそのシステムのことです。

医薬品には以前から義務として課されていて、日本ではGMPといえば通常は医薬品のみを指していました。
近年では、化粧品などでもメーカーが自主的に取り組むようになり、サプリメントでも取り入れられています。

サプリメントをGMPとして認定するには、各メーカーが工場の保守、点検、管理、製品の品質から衛生、製造の管理など、細部に渡って規則や手順書を設ける必要があります。
そして全ての工程をチェックして、その記録を残しておかなければいけません。
ところが、いくらメーカーが自主的に環境や設備、製造、管理、出荷までを基準に則った工程を得ていると主張しても、本当かどうかは客観的に判断することはできません。
そこで、これらの規則と規格がGMPが定める基準を満たしているかどうか、監査機関によって審査され、初めてGMP規格として認定されたサプリメントとして販売できるようになるのです。

GMP規格に認定された工場で製造されたサプリメントはまだそれほど多くなく、イソフラボンサプリメントも例外ではありません。
それだけにGMPに認定されたイソフラボンサプリメントは、高い安全性を誇ります。
中には医薬品と同等の高い基準で製造されたサプリメントもあるので、より高い安全性を求めるなら、GMPの認定工場にも気を配って選ぶとよいでしょう。

2.安全性を見極める厳しい目を養いましょう

イソフラボンのサプリメントは、各メーカーの様々な努力によって安全な品質が保たれています。
そのため、今回ご紹介した基準を全て満たしていなければ品質が悪いというものではありません。
仮に全てを満たしたサプリメントの場合、価格面で非常に高価になってしまうでしょう。

大切なのは、自分が重視する品質を満たし、なおかつ価格面で継続しやすいイソフラボンを選ぶことです。
そのため価格だけで選ぶのではなく、どんな原料が使用されているか、信頼できるメーカーなのか、品質に関する表示にも気を配らなければいけません。
イソフラボンは、継続的に摂取してこそ確かな効果を実感できます。
安心して毎日取り入れていくために、安全なイソフラボンサプリメントを見極める目を養うことが重要です。

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